2012/04/05
〜百鬼夜行〜4 鷲見博史
むかし、子供の頃にドラえもんを観てたときのはなしなんですけど、のび太がしずかちゃんと二人っきりになりたいからとドラえもんにお願いしてそういうひみつ道具をだしてもらうんですね。そしてその道具を使い、まんまとしずかちゃんと二人っきりの世界を手に入れるわけです。アホののび太は喜び勇んでしずかちゃんの家に行き、連れ出して外を歩いていると街から人がいなくなっていることにしずかちゃんは気づくんですね。ことの重大さに気づいていないのび太にしずかちゃんは諭します。ご飯はだれが作ってくれるのか、野菜は誰が作ってくれるのか、親は、先生は、誰がいろいろ教えてくれるのか、二人っきりでなんか生きていけるわけないやないかと、しかものび太さんなんかと。当時の僕ものび太並みに衝撃を受けた記憶があります。一人や二人だけでなんか生きていけないんやと。例えは極端でしたが、なんとなく今、八年半を振り返ると人と人との繋がりを考えずにはいれません。誰かが誰かと繋がって世界は成り立っているんだなと。ほんとに色々な人と関わり、色々な人にお世話になり、育ててもらいました。
というわけで、お察しの通り僕はイオリから旅立つことと相成りました。次回からは、ひマワリあやこの『すごい風です』を連載します。乞うご期待!
今後ともイオリをご贔屓に。ではまた。
2012・春 了
2012/03/03
百鬼夜行〜庵〜 3 鷲見 博史
テレビを見ていて、どうしても無理なものがあります。それが映りそうな予感がするとチャンネルを換えるか、目を伏せます。
それはトイレです。
お宅訪問的なものからニュースでの犯行現場からわりとテレビに映る機会があるんですが、絶対に見たくないんですね。嫌なものは嫌なんですよ。
あと、バラエティ番組とかで偶にでるヨダレです。あれも映すべきではないですね。ああいうのは誰がよしとしてるんでしょうか。こっちで決めたいです。
トイレの映像が嫌といっても流石にTOTOのCMとか見て気分を害すことはないのですが、生活感のあるトイレの映像とか悲鳴をあげたくなります。
倫理委員会みたいなのが決めているんですかね、
あれがありやったらいやらしい映像もありだろうと思うのですが。
うちの母は暴力シーンとかが無理なので僕が子供の頃はアニメの北斗の拳を母がいる時に見ることができませんでした。北斗の拳の方も漫画とは違いアニメ版では人がやられるシーンは影にするという一定の配慮もみられましたが、それでもうちの母には通じませんでした。
人それぞれ見たくないものとかはあるのです。一体どこの誰が線引きをしてるのやら。
もっとわがままを言わせてもらえるなら加藤剛の普通の髪型に違和感を覚えるので常時、時代劇のヅラでお願いしたいです
2012/02/07
百鬼夜行〜庵〜 2 鷲見 博史
二月になりました。まだまだ寒い日が続きますが、野球でいえばキャンプが始まったり、暦でいえば立春であったりとなにかと春にむけての動きがありそうなこの時期ですが、実際は寒さに打ち震えている間にいつのまにか終わっている印象しかありません。
車に乗ってエンジンをかけるとカーナビが作動して、まず日付を伝えて、その次に今日は何の日かを教えてくれるんですが、いつもは聞き流すだけなんですけど偶に、ライバルガテヲムスブヒデス と言われると、今の何っていうような気になる記念日もとびだします。このライバルが手を結ぶ日、別におかしいことはなく薩長同盟の日をこの呼び方で登録してあるらしいです。
こういう記念日とかで何それっていうのがいくつもあって国が定めたものもありますが訳のわからんやつは大体、日本記念日協会が認定したものが多いです。どういう経緯で記念日を制定できるかというと、この協会に記念日になりたるそれらしい理由と7万いくらを支払えばよいらしいです。企業が販促のために登録してるのがほとんどですけど。
どうなんですかね、こういう記念日の作り方は。
本来は自然に覚えられて広がるものだと思いますけど。今日もカーナビは何の日かを教えてくれます。